だって面白いのだもの

面白いものはシェアしないと。だって面白いのだもの

僕の妻は妹でした。さらば、佳き日のレビュー

 

さらば、佳き日 (1) (it COMICS)

 絵本の出版社に勤務している桂一と、保育園で保育士として働く晃。新婚夫婦としてある地方都市で新しい生活をスタートさせた2人は、穏やかに仲睦まじく日常を送っていた。そんななんでもない普通の夫婦の、なんでもない普通の日常生活。しかしその陰にはある大きな秘密があった。(出典:コミックウォーカー)

作品情報

作者:茜田千

巻数:3巻(2016年2月現在)

ジャンル:恋愛/日常系/兄妹

連載雑誌:COMIC it

 

登場人物の紹介

f:id:takawokun:20170225194049j:image

画像は「さらば、佳き日1巻」の表紙です。

右側の男性が

広瀬 桂一(ひろせ けいいち)
絵本の出版社「月虹社」に勤務する編集者である。穏やかで優しいが、何か頼りない雰囲気がある広瀬家の長男。

左側の女性が

 広瀬 晃(ひろせ あきら)
保育園で働く保育士。しっかり者で家事は万能そして子供が大好き。保育園の園児には人気で園長先生からも信頼はあつい。

 

「 さらば、佳き日」冒頭

御夫婦仲良しねぇ新婚さん?

そう問われるアキの顔はどこか悲しげで、それを聞く桂一の後ろ姿も何か寂しさを感じさせていた。

「そうなんです。新婚です。」と答えるアキの顔はどこかで嬉しさを抑えているようでもあった。

お近所挨拶が終わりため息をつくアキ

桂一「アキ?大丈夫か?」

声を掛ける桂一

アキ「なんか一気に気が緩んじゃって…」

桂一はアキにキスをする。

アキ「…なんですか急に」

照れるアキ。

桂一「え?いや新婚さんだし…」

 

1巻の冒頭の部分です。

何かこの二人には秘密があるのが分かりました。

私は数ヶ月前に本屋でその秘密は知っていたので、あっこの作品ってそれがテーマだったんだ。と冒頭を読んで思い出しました。

 

桂ちゃーん

 

寝転がって読んだら余計目が悪くなるよ。

アキ「何読んでるの?」

洗濯物を干しながらアキは言う。

 

桂一「ん~俺が今度担当する作家さんの絵本。企画出す前にチェックしようと思って」

 

桂一は仰向けになりながら絵本を読みながら答える。

 

どうやら桂一は出版社で働いているようだ

 

桂一は突然

「お前ここに来ること誰かに言った?」

とアキに尋ねた。

アキは急にどうしたの?と特に変わらない表情で

「言ってないよ。あーでも珠希には引っ越すとは話した。」

と言った。

 

アキ「あっそうそう私この前プロポーズされました」

驚く桂一。

桂一「は!?誰に!?」

アキ「桂ちゃん」

アキは保育園の先生をしていて、そこに桂ちゃんという悪ガキがいる。

その子にプロポーズされたらしい。

桂一「なんだ例のワルガキか…」

桂一は一安心

アキ「ちゃんとお断りしましたよー『残念ながらお受けできません』って」

子供の夢を壊すなんてひどい先生だなぁと桂一が言うと

「何言ってんの。仕方ないでしょ本当のことなんだから」

 

「桂ちゃん」とは結婚できないんだから

 

二人の秘密とは彼らは実の兄妹であること。

 

 

「さらば、佳き日 」を読んでみて

 

さらば、佳き日は1巻の冒頭で現状を説明し、それまでに至る過去の話が2巻3巻へと進みます。

その途中でいろいろな事が起きて、どのうような経緯でここまできたのか説明されています。

私の予想では、1巻冒頭には続きがあり、過去の話が終わったら冒頭へと続きそこから次の話が始まると思います。

3巻まで読んだ感想としては、「妹がいても読めるな。」が一番でした。

そもそも妹と結婚する某ラノベなど、妹が恋愛対象になる物語って「実の妹がいる人」にはハードルが高いと思います。

私は絶対に読めませんでした。

ただ、この作品は違います。妹が実際に居ても読みやすい作品、いわば「妹であっても妹要素を前面に押し出している」作品ではなく「桂一と晃の心情を中心に描く」作品です。

正直、妹と結婚できるかと問われたら100%無理です。

1%も可能性はありません。

だから、「さらば、佳き日」は私の考えもしない事が書かれている本です。

「さらば、佳き日」を読んで妹と付き合いたくなったとかそんな事は絶対になくて、誰かの人生の話を聞いているみたいで...

文字にするのが難しいこの感情ですが、言いたいことは

「妹がいる人が読んで不快になる作品ではない」という事です。

(絶対にとは言い切れません。少なくとも妹物を拒絶していた私は読めました)

 自分なりになぜ、この作品は読むことが出来たのかを考えました。

一つの答えとしては、「兄妹だけでなくその二人に絡んでくる人達が魅力的」だからです。

登場人物の一人として剛という人物がいます。

そのキャラがまたいい味をこの物語に加えてくれています。

このように「ただ兄妹の物語」ではなく「桂一と晃を取り巻く全ての人の物語」を読んでいるようでした。

したがって、兄と妹とかただイチャイチャするよく分からない物語ではなく、ストーリーとして読んでいて「共感」は出来ずとも「何か思うものがある」濃厚な話となっています。

また、妹がいない人にとっては違う意味で想像出来ない作品だと思います。

一つ言えることは、「妹がいる人が読んだ場合」と「いない人が読んだ場合」では感じ方が違うという事です。

もし、妹がいない方が読まれたらその人の感想を聞かせてもらいたいです。

「そういう考えをするのか!」と有意義な意見交換になると思います笑

 

次にこの作品で感じたことは、絵が非常に読みやすいという事です。

絵が綺麗なので、物語に集中することが出来ます。

また、内容にぴったりあった絵であるのでストーリーとマッチしています。

登場人物たちの表情も細かく書かれていて、登場人物たちの感情がよく伝わってきます。

 

おわりに

さらば、佳き日についてのレビューを行ってきました。

この作品はある意味「特殊な題材」です。

したがって、読む人を選ぶ作品であるとも言えます。

もし、このレビューを読んで読んでみたいと思う人がいましたら幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

たかを